Unbiblical Evil Issues
聖書とは無関係な邪まな論争
南都さん、読者の皆様
今回は記事というより、前回記事のコメント欄が非常に長くなっていますので、blogger の特権で一つの区切りをつけたいと思います。もちろん、有意義なコメントやアドヴァイスがございましたら、どうぞ本件に対しても遠慮なくお送りください。この話題をこのブログで今後一切しないということではありません。
結局、私が言うように、これらの話題は前回タイトルとしたように Biblical Junk Themes です。いや、むしろ unbiblical evil issues と言ったほうが相応しいかもしれません。そもそも南都さんがお寄せくださった二つの話題は、キリスト者の中では一部の根本主義者(あるいはその反対勢力に属する人々)の宣伝的話題であり、もし彼らの中に学者と称する人がいたとしても、私が属する例えば Society of Biblical Literature には多分そんな人は一人もいないと信じています。(私の専門外の牧会学やキリスト教心理学では学問的テーマになっていますが、視点は南部さんのものとは違うはずです。)
もっとも、30年前なら、リベラルな学者に対抗する意味でか、当時の福音的な(この場合の evangelical とは特殊な意味で「少し右翼の」と取っていただいて結構)学者たちが、今で言う根本主義者的行動を取ったものです。わが師の一人 Robert H. Gundry 先生が当時所属した学会を文字通りリベラルとの理由で追い出された(除名処分)事件は有名ですが、今ならそのような学会は学会ごと学界から学会とは認められないはずです。(ガンドリー先生は、リベラルどころか、弟子である私の判断では保守もいいところなのです。しかし、今エール大学の教授になっている私の先輩で左翼がかった Miroslav Volf という婿殿とも仲良しですから、世間の判断など無用の純正学者です。)
私は皆様ご存知の通り、時には身内にもきつく諌められるほどの極端な一言居士(straight shooter)ですが、あくまでも教師としての私なりの考えに基づくものです。具体的なコメントに関連してそれが何かを書いたことはありますが、基本的には能書きは述べたくありませんので、ここでは書きません。しかし、通常は、公人である世間の曲学阿世の徒(false academicians)に対する物言いであり、実生活では一般の人にはできる限り気を配りたいと願っている心優しい男(←自分で言うか)であることだけ申し添えましょう。
奇しくも、つい先日ハロウィーンの頃に、漫画のライナス君の言葉「政治と宗教とパンプキン(ハロウィーンに使うカボチャ)の大きさについては禁句だよ」を紹介しましたが、自分で自分以外の人たちを勝手に弱者と決め付けて(←だいたいこれがよくない)勝手な議論をする必要はありません。そのことによって傷つく人のことを考えれば、そのような話題の好きな人には、たとえ善意からの言動であろうが注意することにしています(←悪意からの人には注意しても仕方がない)。
もし善意があるなら、話題にしたり議論するのではなく、何らかの行動をする人のほうがましです。「行いの伴わないあなたの信仰を見せなさい。そうすれば、わたしは行いによって、自分の信仰を見せましょう。」とは、主イエスの兄弟ヤコブの言葉(ヤコブ書2:18)ですが、行いの伴わない議論は無責任に流れます。いな、人を傷つけていることに気づかないこともしばしばでしょう。(自分の行いあるいは行わなかったことが起因したよくない出来事があるならば、何らかの明確な改善策あるいは教訓を希求するべきで、無反省に漠然と話題にするのは二重の誤りです。)
また私は、政治には極めて関心が高いのですが、本来政治的であってはならないことを政治的に捉え、あまつさえ煽動行為をすることがヒロイックであると考えている人たちを遺憾に思います。しかし、私のブログは、あらかじめ、かくかくしかじかの人間は嫌いで、信条云々なる友を求むのような、白く塗られた墓のような所ではございませんから、私の古い机の周りに、どなたでも腰を下ろし休んでいってください。お待ちしています。
(会員制的な日本のブログを攻撃=口激するために作った Comments by Dr. Marks は私のもう一つのサイトで、できたばかりですが訪問者はこのブログより多い。なぜこちら訪問者のほうが多いかというと、自分でコミットする必要のない話題が多いからでしょうか。私としては私の日常の関心と生活に密着しているのですが、ひょっとしたら私が考える以上に、私と同じ関心を抱いたりコミットしている方が多いのかもしれません。いずれにしても、駄文を読んでいただいていることには常々感謝しています。これからもよろしく。)
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そういえば今回の砂漠の旅に触れず終いだった。せっかく写真も撮って25セント使ったのに(←みみっちいね)。まあ、写真のとおり何だか雲行きも怪しい頃だったので、車などどうせ汚れるからと洗わずに出かけた。日曜の朝は4時起き。実際はこの日から夏時間が終わり前の日の5時ではあるが、土曜日の疲れもあるのでつらい。
写真の風車はドンキホーテが戦ったやつではなくて、風力発電の風車だ。こんなやつが延々と砂漠に並んでいる。実際に近くに寄ると相当に大きなもので、一基で相当な家庭の電力を供給できるそうだ(←相当、相当と誤魔化して、要するに正確な数字は知らない)。帰りに、友人の内科医 Dr. フレデリックスにエンフルエンザの注射をしてもらう。ラッキー! 実は、掛かりつけの Kaiser 病院の Dr. Doe に予約を取ってから一部の経費を払って打ってもらう予定だったが、手間が省けたのと、何しろ只だ←やはりみみっちいな。
砂漠の町々は今が一番いい季節。暑くもなく寒くもないし、風はやさしい。(夏は灼熱で死ぬし、冬の強風は意外に冷たい。)ああ、感謝祭が近づいて来るーという雰囲気が高まる。
そんなこんなで忙しく、あらかじめ送ってもらった学会のマルコ伝研究グループの発表原稿にも目を通していない。目を通そうとしたら、係りの先生の手違いで二つの発表の原稿は未着だ。それともこの期に及んでまだ書いていない先生がいるのかな。とにかく督促しなければ。読んだらそのうち、紹介します。