Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Wednesday, October 24, 2007

AAR/SBL 2007 Annual Meeting

AAR/SBL 2007 年次総会

昨年は興奮気味に書いていたのに今年はどうなったのかと不思議に感じた読者がいらっしゃるかもしれない。行きます、今年も。ただ、今年は近場なのとまたまた発表するわけではないのでプログラムも碌に見ていなかった。今年は、カリフォルニア州サンディエゴ市(今、山火事で大変なメキシコとの国境の町です)、11月17日-20日。(大会関係URL http://www.sbl-site.org/Congresses/Congresses_AnnualMeeting.aspx

近場といっても、飛行機に乗らないだけで、車で渋滞がなければだが3時間かかり、4日間も高いホテルに泊まり、非常勤の仕事も休む分は収入なし。やれやれ学者の真似事も貧乏人には大変だが、費用以上の勉強になるので休まない。むしろ、欲張ってどのセッションとどのセッションに参加するか、今日は半日を費やして計画を練ったが計画通りにいかないのはいつものこと。

(そうそう、貧乏人としては、各大学が招待するレセプションすなわち「ただ飯」の算段も必要。なるべく大きな大学で関係者でなくてもわかりにくいところがいい。例えば土曜夜のハーヴァード、日曜夜のオックスフォード。朝食でやってるようなのはテーブルが用意されて有料だから要注意。)

AARとはAmerican Academy of Religionのことで、どちらかというと一般宗教学の学会で仏教などのセッションには日本人もやってくる。SBLとはSociety of Biblical Literature のことで、キリスト教を中心にした聖書神学の学会である。これらの学会は北米の学会(従ってカナダも含む)としてそれぞれ別の行動をしていたが合同で年次総会を開催することになった。しかし、私の場合もそうだが、SBLのセッションだけで手が一杯で、興味があってもAARに参加することは少ない。そこで、合同での開催は今年をもって基本的には終わりとなった。ただし、2011年のサンフランシスコ大会は合同する。4年後だからオリンピックみたいなものだ。それ以外は別々の開催となってしまった。再来年はカナダのモントリオールのはずだったのに、AARは予定通りカナダだが、SBLはニューオーリンズだそうだ。 (やはり、AARとSBLの頭の中は違うような気がしてならない。両方でやっている人が多いからずっと合同ではあったのだが。)

そんなわけで仏教のジャフィー先生とは来年からは無理なので今年は絶対会おう。それと、今年80歳のロバート・ベラー爺ちゃんが発表するそうだから、これも絶対見にいこう。この人たちはAARのセッションであるが、例外的に何とか時間を工面して参加したい。

北米の学会と言ったが、実際はSBLに限ってみても、現在ではイギリスの学者の多くが加入しているし、ヨーロッパ諸国、アフリカや日本を含めたアジア諸国の学者も結構参加している。SBLでは若い日本からの留学生の発表もあるが、ウガリト語で有名な津村俊夫先生や、新約学の伊藤明生先生も発表するらしい。

なお、発表言語は基本的に英語であり、外国人の場合共同研究者に英語のネイティヴがいてその人が発表することもあるが、ほとんどの皆さんは英語が上手である。なお、今年は、ウォーターマン博士に嫌われている(頭がいいことは認めるが)ドイツのゲルト・リューデマン先生も発表する。どのような英語使いかは私はわからないから、気にいらん先生だが野次馬的に見てきてやろうと思っている。ドイツ人はたいがい英語が上手だが、マーティン・ヘンゲル爺さんみたいに下手な人もいる。しかし、ユルゲン・モルトマンは英語がうまかったなあ。