A Whopping Book Review--The Secret Gospel of Mark
途方もない書評―秘密のマルコ伝
英語版やドイツ語版ならあるが、日本語版 Wikipedia にはないので、まず、『秘密のマルコ伝』とは何かについては私のブログとその中の拙訳を参照いただきたい。
Peter Jeffery (プリンストン大)の近刊 The Secret Gospel of Mark Unvailed (Yale University Press, 2007) について、今日付けで Scott G. Brown(トロント大)の書評が配信された。私の関心の内なので、当然すぐに読み始めた。あれれ、変だ。
そう、この書評誌に載った拙著の書評が5ページだったように、普通は4-6ページで書評は終わる。なのに終わりそうにない。なんと例のマーク・グッドエイカー先生が言うように、途方もない(whopping ワーピングと発音) 書評ではないか。47ページ!これ自体大論文だ。画面上で読むのを諦めて紙に打ち出したが、ずしりと重い。
書評された本そのものの著者プリンストンのピーター・ジェフリー先生は本来は宗教儀礼の先生であり、音楽学の学位も持っている。この著作の中では、モートン・スミスがペテン師であると結論づけている。さあ、大変だ。トロントのブラウン先生は、1999年の学位論文で『秘密のマルコ伝』を取り扱い、これを本物と断じているのだ。この人が書評したわけだから、5枚や6枚では足りなかったのだろう。特別に47枚だ。単行本の2章分だ。(日本語の400字詰め原稿用紙なら150枚くらいに相当する。)
流石に、すぐに読む気はしない。明日は忙しいし、一応持ち歩くものの、読めるとは限らない。なるべく早く日本語で内容を紹介したいとは思うが、急いで英語で読みたい人もいるだろうから、先に紹介だけしておく。上記をクリックして打ち出してください。
追記
ついにヤマカーをゲット!今日、フェアファックス通り(ユダヤ人街)の店で小さな敷物を2枚を買った。イスラエルのベエルシェバからきて、ここで商売をしているベンジャミン(ベンヤミン)の店だ。ヤマカーは売っていないのかと聞いたら、この次までに用意しておくという。しかし親切なベンは、臨時用にと折り畳んだ白い薄いヤマカーをポケットから出して、とりあえずこれを持っていけという。
クリスチャンが白いのを被るのはローマ法王みたいになるが、ユダヤ人は何色であろうが構わない。私の髪の毛の色が薄いので(髪の毛が薄いのではない!)、意外と白いヤマカーが似合う(と自分で思っている)。[影の声:髪の毛の色が薄い?ただの白髪じゃないの!]