Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Friday, December 15, 2006

Happy Chanukah (Hanukkah)!

ハッピーハナカー(ハヌッカー)

今年は今日の日没からハヌッカー(「宮潔めの祭り」、英語訛りで「ハナカー」)が始まった。ユダヤ教徒の大事な祭りだ。紀元前164年にイェフダ(別名マカビ、反乱の名前そのものもマカビまたはマカバイ)は、シリアのセレウコス王朝の支配からエルサレムを一時的に解放し、異教の神に汚された宮(神殿)を潔めたのだ。

少し長くなるが、旧約聖書の続編「マカバイ記第二」10章にある、宮潔めの記事を、新共同訳で引用する。普通のプロテスタント用の旧約聖書にはない。続編付きの聖書をお買い求めください(←聖書屋さんみたい)。

マカバイとその同志は、主の導きによって神殿と都とを奪還した。異国の者たちが市場に築いた盛り土の祭壇はもとより、その囲みまで跡形もなく取り払い、神殿を清め、新たな祭壇を築いた。[中略]神殿の清めはキスレウの月の二十五日に行われたが、その日はかつて異国の者たちによって神殿が汚された日で[も]あった。仮庵祭のしきたりに倣い、ユダたちは歓喜のうちに八日間を過ごしたが、つい先ごろまで、けだもの同然に山中や洞穴で、仮庵祭を過ごしていたことを思い起こした。彼らは、テュルソス、実をつけた枝、更にはしゅろの葉をかざし、御座の清めにまで導いてくださったお方に賛美の歌をささげた。またユダたちは、この日について公に提案し、人々の賛同を得て、ユダヤのすべての民はこの日を、年ごとの祭日として祝うことにした。(1節から9節まで)

テュルソス (ギthyrsos、ギリシア語の発音はスュルソス) とは蔦の蔓と葉で編んだものらしい。ラテン訳も音をラテン語風に写して単に tyrsos(こちらの発音がテュルソス)。なお、「マカバイ記第一」は、初めへブル語またはアラム語で書かれたが、完全な現存テキストとしてはギリシア語だけとなった。しかし、この「マカバイ記第二」は初めからギリシア語で書かれたらしい。