Get Well Soon, Hal Fishman!
ハルちゃん、早く元気になって!
KTLA局の名物アンカーマンというより、KTLAの顔であるハル・フィシュマン氏の姿が昨夜より「プライムニューズ」(夜10時のニューズ)から消えており、代わりに日系のフランク・バックリー氏が出ている。番組中のフランク君の話では昨日倒れて病院に行ったが直ぐに戻ったとのことだった。しかし、先ほど11時からのNBCのニューズでは、大腸がんが肝臓にまで及んでいることがわかったということだった。本当なら大変だ。
夜の10時になったら5チャンネル(KTLA)のニューズを観るのが我が家の日課である。何しろ細君も私もハルちゃん(←男だよ)のファンで、番組中の彼のショートコメンタリーでその日の溜飲を下げるのが楽しみなのだ。彼の代役は何人かいるが、アンカーマンとしての代役ができても、このコメンタリーの代役はできないので、ハルちゃんがいないのがわかればテレビを消すこともあるくらいだ。
フランク君は頭のいい男で、日系の催し物にもよく登場する。代役アンカーマンの中では彼が一番いいと思っている。しかし、コメンタリーはどうだろうか。できるかもしれないが…。
ハルちゃんは1965年に、それまで教えていたUCLAからKTLAに引き抜かれ、75歳の今まで現役だ(Wikiによると今月76歳になる)。伝え聞くところによれば、UCLAで政治学のマスターを取ったあと母校の教壇に立ち、更に Ph.D. 取得を目指していたらしいがテレビ局に転進した。趣味の自家用機操縦は有名だ。その他の話は、彼の名前やWikiのところをクリックしてもらおう。
彼はユダヤ系で超保守ではあるが、何がなんでもブッシュで共和党ということでもない。例えば彼は、イラクからアメリカ軍が撤退して、イラクはイラク人に任せろというのが持論である。民主主義の地盤のないところで、アメリカがいくら金と命を注いでも民主主義は育たないというのだ。自分たち内部の軋轢の中で自分たちで民主主義を学ばせろというのだ。
彼の歯切れのいいコメントが聞けないのはもちろん寂しいが、まずは病気を克服してほしい。この世界は、75歳はまだ若いのだ。早く元気になるように祈っている。