Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Friday, May 18, 2007

Romanian Ghiveci

ルーマニア鍋

近頃、勉強もしないでしょうもないことを書き連ねているが、意外とそのほうが読んでいただけるのかもしれない。夕食後、腹ごなしにキーを叩いているのだが、さすがに二晩続きの豚肉の鍋には参っている。あー、苦しい。

ギーヴィッチとは元々トルコ語で土鍋のことらしいが(「あがるま」さんあたりがよくご存知かもしれない)、近隣諸国にその名前と料理が広まったようだ。ルーマニア鍋もその一つ。肉か魚と一緒に野菜を煮込み、ご飯にかけて食べるかピタパンで食べる。

我が家には、月に一回程度この鍋が到来する。魚のことはなく、たいてい豚肉かソーセージだ。ハンガリー系のユダヤ人を夫に持つ(この旦那様もナチスに付けられた刺青がある)、ルーマニア系のユダヤ人MHさんが作ってくださる。こちらとしては炊いたご飯を差し上げるだけである。不思議なことに、私らのようにはご飯が炊けないらしく、パックのご飯を買ってくるそうだ。お陰で、ご飯程度で喜んでもらっている。

ところで、この鍋だが、大変に手間がかかっていることはよくわかる。おいしい。しかし二晩はきつい。なにしろ大きなプラスチックの入れ物に山盛りくれるのだ。出来るだけ人を呼んで食べさせるのだが、今回は残ってしまった。

読者の中で、あれっ、と思った方もいるかもしれない。ユダヤ人が豚を食うの?No, ホントは食わない。でも、彼らは自由主義的だから(共産主義じゃないよ、なにしろ共産ハンガリーとルーマニアから逃げてきたのだから)何でも食う。中華料理も好きで、魚にうろこがあろうがなかろうが旨い美味い(レビ記11章参照)。

以前、このブログ開設に祝辞をくれた Gertrude などは、彼らほど自由主義ではなく、改革派のユダヤ教徒でちゃんとシナゴーグにも行くのに、豚は堂々と食べる。不思議はない。俺はキリスト教徒なのに人非人ときているのだから。事ほど左様に、何々教徒だからとステレオタイプで人を見てはいけない。何だか、最後は宗教学の講義か教会での説教みたいになってきた。(やはり、これはオイラのブログか。)