Nod or Endorsement?
同意か推薦か
いろいろな新聞や放送局の見出しは "McCain gets Schwarzenegger's nod" が圧倒的に多く、稀に "McCain gets Schwarzenegger's endorsement" になっている。前の Mitt Romney の記事でシュワちゃんの推薦を欲しがるロムニーが漫画(動画)になってしまったが、そもそもシュワちゃんがあの段階でロムニーを推薦するはずがない。シュワちゃんはジュリアーニ元ニューヨーク市長を推薦するつもりが、ここに至って予備選落伍となったので、残る有力候補のうち仕様がないからマケイン小父さんになっただけだ。
だからマスコミの意地悪記者達は Endorsement(推薦)でなく Nod(頷き、同意、下手すりゃ承認か)という見出しを使ったのだ。ご丁寧に「やっと(finally)」と付け足す者もいる。どうしてシュワちゃんのお墨付き(推薦)が欲しいのかというと、本選挙でもそうだが、予備選挙でも代議員(delegate)というものがあって共和党なら共和党の各州の代議員の数が決まっている。少ない州なら30人くらいだが、カリフォルニア州の代議員は170人を超えておりニューヨーク州の100人ちょっとより多い。そして、ここが要なのだが、勝った候補が(その州で一位の候補が)take them all でその州の全票を我がものにする。
従って、カリフォルニアの票が自分の物になれば、弱小の州を5つくらい取ったことと同じなので、共和党の候補者は共和党員で州知事であるシュワちゃんの推薦を得ることが大事なことになる。また逆に、シュワちゃんはシュワちゃんで、自分の推薦という行為がカリフォルニア州の共和党員の投票動向にかかわるため、今までは迂闊に立場を表明できなかったわけだ。
政治のことは書かないつもりだったが、やはり選挙が目前となったし自分自身の決断も迫られているので書いてみた。告白すると、最初マケインでその後ジュリアーニだったのだが、ジュリアーニが落伍したから、しょうがない、マケインにすんべや。カリフォルニア州は来週の火曜日、すなわちスーパーチューズデーだ。(しかし、民主党がヒラリーなら何とかなるが、オバマはやりにくい。オバマなんかになったら、世も末だ。アメリカが不景気になって、日本人は皆風邪引くぞー、大変だぞー。)