Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Thursday, January 24, 2008

Prank Call from Son Matt to Dad Mitt




息子のマットゥから親父ミットゥへのいたずら電話

My IT Assist., Mr. Sxlx, if you find any corruption or browser crash, please fix it as soon as possible. Thank you, MWW.

お知らせ:上記 Fuller のEメールが土曜日から月曜日にかけてシステム変更のため不通(e-mail blackout)になります。不通にはなりますが、メールそのものは保管されています(suspended in a queue)ので後日開きます。従って、急ぎでなければ、その間にくださっても OK は OK です。MWW

YouTube ノイローゼで上記のような SOS を付けておかなければならないのが悲しい。誰でもいいから壊れていたら通知してください。私の IT 助手は自動的に気づくわけではありませんので。

さて、この動画だが、政治的なキャンペーンのためではない。忙しくて記事など書いていられないのだが、昨日の朝、KTLA のニューズで見たのが余りにも可笑しく、可愛い息子と親父の関係なので紹介する。(日本でも紹介された?)

また、宗教学上のこともあるので、その紹介ということもある。アメリカで生まれたキリスト教を標榜するおかしなものの中で、「ものみの塔=エホバの証人」と「モルモン教」は有名である。それぞれについては、WP でも見ていただきたい。ここでは説明しない。ただし、現在のモルモン教徒は、かつてのようではなく、社会的には問題のない教派とみていい。ものみの塔は、テロリストではないが極端な原理主義で反社会的な行動を取ることがある(医療拒否と子供の私物化など)。その点は違う。

この動画に初めに出る若者は Matt Romney といって、共和党の大統領候補者 Mitt Romney の次男である。この Matt 君がミシガン州の予備選挙中の親父ロムニー候補をリラックスさせてやるつもりで、いたずら電話をカリフォルニア州のサンディエゴから親父にかける。それは、シュワルツネッガーカリフォルニア州知事のふりをしてかけるわけだが、初め(多分)シュワちゃんがロムニー候補に推薦(endorsement)をくれるのではないかと期待させるところがミソ。ところが、シュワちゃんらしき声は変な質問を始めるからおかしいなと思い、最後の「お前の父ちゃん今どこで何やってんの?」という台詞で、ロムニー候補は息子のいたずらだと気づくという話。

忙しい間をぬって食事しているところに電話して、しかもそれを録画したのだから、息子 Matt 君の協力者がいるはずだ。親父をリラックスさせるとか何とかいって、ちゃんと宣伝しているから、この次男も大したものだ。じゃ、長男はどこかって? 親父同様にハーヴァードのビジネススクールを出た長男は、ロムニー候補の選挙参謀だから、きっと側でいたずらに協力していたに違いない。

この候補者の宗教がモルモン教。そして、そのことがロムニー候補の弱点だという噂だ。しかし、彼はハーヴァードビジネススクールの優等生であり、大金持ちのビジネスマンであり、更にあのソルトレークの冬季オリンピックのとき、スキャンダルでめためたになった委員会の建て直しに乗り込んで大会を成功させ、しかも黒字にしてしまったことで有名だ。彼は、大統領になるためにマサチューセッツの州知事を一期で辞めてしまった人物でもある。詳しくは WP でどうぞ。ああ、忙しい、忙しい、と。

11 Comments:

Anonymous Anonymous said...

このお父さんは、息子のいたずらだと知ったとき、なぜ何も言わないですぐに電話を切っちゃうんでしょうね。怒った振りして「何をやっとるんじゃ。この忙しいときに。しかし、お前も暇じゃのう。わっはっは」とか何とか言ったらいいのに。

それはともかく、こういういたずらを仕掛けたくなるほどの仲のいい父親と息子なんて、滅多にいないでしょうね。1万人に1人もいないんじゃないかな。

モルモン教とであることが選挙戦での弱点になるなんて、僕には不思議です。それだけやはり、WASP であることがアメリカのエリート社会では大切だということでしょうかね。

7:22 PM  
Anonymous Anonymous said...

そうそう。もしかしたら、このいたずら電話もビデオもすべて、「やらせ」かもしれませんね。仲のいい父親と息子というのも、これまた「やらせ」かもしれません。

選挙で勝つためには、政治において有能であるだけでなく、よい父親でありよい夫でないといけませんから、息子は、実際には憎いかもしれない父親と仲のいい振りをする必要があり、このいたずら電話という芝居を演じることによって、選挙戦での素晴らしい宣伝にしようとしたのかもしれません。

父親もこれが芝居であることを最初から知っているからこそ、このような下手な演出しかできなかったのかもしれません。

もちろん、「やらせ」ではなくて、すべてが本物であるとしたら、それは素晴らしいことですし、仲のいい父親と息子に喝采を浴びせたいです。

7:28 PM  
Blogger Mark Waterman said...

南都さん、

WASP などというのはもっともあいまいなアメリカ社会の見方であって、Pを広い意味でのプロテスタントと見るならば、ロドニー候補こそ WASP です。しかも、もともとミシガンの家系とはいっても、彼自身は典型的なニューイングランド人で、今までの生涯の多くをマサチューセッツで過ごした人であり、準Brahmin と言ってもいいくらいです。

録画していること自体なかなかの演出なのですが、親父(ロドニー候補)はやはり知らなかったと思います。何やっとんじゃこの「忙しいとき」というよりは、ミシガンの結果が気になって「神経質になっていた」わけですから、モノも言わず切ってしまうのが自然でしょう。なお、ロドニーとシュワちゃんはもともと仲良しです。

MWW

8:28 PM  
Blogger Mark Waterman said...

Oops, not Rodney but Romney!
Sorry about that, MWW

8:40 PM  
Anonymous Anonymous said...

いろいろと教えてくださって、ありがとうございます。WASP なんていう単純な決まり文句でアメリカ社会という、よい意味でも悪い意味でも混沌とした巨大な組織体を形容してしまうこと自体もおかしなことですね。アメリカの外にいて、アメリカにさほど詳しくない僕などは、ついつい一部の日本人の知識人が言っている言葉を鵜呑みにして、WASP がどうのこうのと言ってしまいます。

またもや世間知らずを露呈してしまいますけど、Arnold Schwarzenegger がカリフォルニア州知事だったとは、知りませんでした。

8:47 PM  
Anonymous Anonymous said...

>>> 彼自身は典型的なニューイングランド人で、今までの生涯の多くをマサチューセッツで過ごした人であり、準Brahmin と言ってもいいくらいです。
===============
Brahmin という言葉も面白いですね。もちろんこれはもともとインドの最高の caste を意味する言葉ですけど、それをアメリカ社会でも使うのですね。アメリカ人が他の文脈でこの言葉を使っている場面に何度か出会ってきましたけど、どれくらいそれが一般的に使われているか、僕はよくは知りませんでした。

minorities を意味する言葉なら、正式な用語であろうとスラングであろうと侮蔑語であろうと、読んだり聞いたりする機会は多いのですけど、Brahmin などという上の階層を意味する言葉に出会うことは、僕の場合には少ないというか、出会っても見逃してしまうんでしょうね。

9:12 PM  
Anonymous Anonymous said...

firefox2&opera+Linux環境での閲覧に問題なし、です(ただしyoutube動画の閲覧は今のところ不可ですが、これは当方のPC固有の問題です)。
お忙しそうですね。お体に気をつけて!

2:35 PM  
Anonymous Anonymous said...

今回の僕の書き込みの前半は、このいたずら電話についての感想。後半は、このビデオを dictation してみた結果を発表します。
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この Matt Romney によるいたずら電話が父親の選挙戦で大衆からよい印象を勝ち取るための「やらせ」かもしれないなどと言いましたが、何度かこのビデオを見て、その言葉を聞いていると、そうでもないという気がしてきました。少なくとも、こんなにまでハンサムで善良な顔をした Matt がこんなにまで誠実そうに聞こえる快くしかも落ち着いた声で、さらにはこんなにまで善良に見える笑顔で言っていることに嘘はないだろうと僕は思いました。

でも同時に、それではもし、たまたまあまり誠実そうに聞こえない声の質を持った男が、あまり誠実そうに見えない表情と笑顔で、しかもあまり誠実そうに見えない風貌をしてこのようなことを父親に対してやっているビデオを見たとき、僕はどう思うだろうか、と思いました。

僕らはみんな、人の風貌や仕草や表情や声の調子や声の質、それから相手の言っていることの内容をきちんと理解した上で、総合的に相手が誠実で善良であるか、あるいはそうでないかを判断している「つもり」になっています。でももしかしたら、それはすべて、自分から見て相手の風貌・仕草・声の調子・声の質・性格その他のことが快く写っているだけで、もしかしたらそれは単なる「相性」の問題でしかないかもしれないという気がします。だとしたら、人間の「誠実さ」とか「善良さ」は、その対象となる人と、その人を批評する別の人との相性によって決まるのであるのかもしれない、という気がしてくるのです。少なくとも、もしこのビデオで、僕の気に入らないタイプの顔をした男が僕の大嫌いな笑い方で笑い、僕の大嫌いな種類の言葉で語っていたら、たとえその男が別の人からは誠実で善良な人に見えても、僕には「嘘」で「やらせ」をやっているのかもしれない、と思ってしまうかもしれない。

それはともかく、dictation してみました。ほんの2分ほどだし、会話も単純。しかし、それなのに僕には聴き取れない言葉がいくつもありました。最初の Son Matt の言葉でさえ、途中の単語が聴き取れません。それから、Arnold Schwarzenegger のドイツ語訛りの発音が聴き取りにくく、さらには文法的にドイツ語式になってしまっているような気がするから、通常の英語らしい英語ではないように思います。たとえば、of politics と言えばいいところを of THE politics と言っているように聞こえます。

dictation なんかをしてこんなところに発表してどうするつもりか、とまたもや陰で言われそうですが、僕なりにいろんな意味があります。

一つには、誰が見てるかわからず、誰が僕の英語力の不足を嘲笑するかわからないからこそ、僕は必死で聴き取ろうとしますので、僕の英語の本格的な練習になります。さらには、もしかしたら、たまたま誰かに時間があって、僕が聞き取れなかった部分をご教示くださることもあるかもしれないという期待があります。第三に、僕がろくに英語もできないのに dictation している後姿を見て、「よし、俺もやってみよっと」と言って同じようにこの練習をインターネット上でやり始める人がたくさん出てくるかもしれないという期待があります。

僕としては、インターネットはボヤキ、八つ当たり、娯楽、自己満足のための場所ではなく、あくまで相互の教育の場所だと考えていますので、できれば一緒に語学とか聖書とか科学とかいろんなことを勉強しあう場所にしたいと思っているのです。「そんなもん、大学か大学院か、あるいは私塾に行けばいいだろ」と言われそうですが、何とか大学には行ったけど、そのあとに大学院や私塾に行くお金も時間もない人のための教育の場所が、インターネットだと思います。
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[Dictation] Prank Call from Son Matt to Dad Mitt

[Matt Romney the son] You gotta [= You've got to] imagine right now ??? he's stressed. It's . . . what? The day before, the Michigan primary? Uh, everyone's saying it's a do-or-die-for, which I don't know that I totally agree with. But I . . . he's got to do well. So, you know, let's help him relax a little bit and, uh, give him a call and ??? (talking like?) Arnold Schwarzenegger. Maybe he can think [???] he's going to get an endorsement.

[Matt dials the number and calls his father, Mitt Romney.]

[Machine-processed voice of Arnold Schwarzenegger] Hi, how are you? This is me, Arnold Schwarzenegger.

[Voice-over] Governor? It's the Governor of California.

[Mitt Romney the father picks up the phone.]
[Mitt Romney] Governor, Mitt Romney, how are you?

[Voice of Schwarzenegger] Hi, how are you?

[Mitt Romney] I'm just fine, Governor. How are you doing today?

[Voice of Schwarzenegger] Good, good.

[Matt Romney] What can I do for you?

[Voice of Schwarzenegger] First, I would like to just get to know you.

[Matt Romney] Well, we've . . . uh, we've had the chance . . .

[Voice of Sch] I'll ask you a bunch of questions that would have to be answered immediately.

[Matt] Uh, go right ahead and shoot.

[Voice of Sch] My partnership, always. My principles are of leadership, progress of politics.

[Matt] Well, I don't think anyone can disagree with that.

[Voice of Sch] Who is your daddy? What does he do?

[Matt Romney hangs up on the phone, shaking his head, resuming his lunch.]

[End of the videoclip]

2:40 AM  
Blogger Mark Waterman said...

ubsgw さん、南都さん、

コメントありがとうございます。とりあえず御礼。

MWW

7:16 AM  
Blogger Mark Waterman said...

南都さん、いつもコメントありがとう。しかし、前のときもそうだが、私以外に誰かが本当に答えてくれると思っているのでしょうか。結局私だけでしょうから、少しだけ。ただし、この種のコメントに関しては、私は今後なるべく遠慮させていただきますのでよろしく。

まず、これはまともな会話ではなく、Matt 君が得意の技術でシュワちゃん(←日本人は知らないのかもしれないが、前の知事の大赤字を克服しているカリフォルニア史上とても有能な知事として有名です)の声を集めて人工的に加工したものだという理解が必要です。だから、この会話は元々不自然です。確かに彼の英語の訛りはひどいが、普通は(文法的に)正確な英語を話す紳士です。

例えば、Romney に How are you? と言われたら Fine, how are you? と答えるべきところを南都さんが聞き取ったように Hi, how are you? と言っていますね。Hi が Fine と聞こえないこともありませんが、やはり Hi が聞き取りとしては正解でしょう。しかし、会話としてはFine であるべきですから、錯覚でそう聞き取りそうです。これは Romney の反応が早くて先に挨拶されてしまったことからくる誤算ですね。

シュワちゃんの質問は、I want to ask you a bunch of questions and have them answered immediately. というように聞こえます。なお、them は常に th’m としか聞こえません。

シュワちゃんの日頃の主張がわかれば、Bipartisanship always; my principles of leadership, progress over politics. と言っていることははっきりしています。これは、いろいろな点で南都さんの聞き取りとは違いますね。シュワちゃんは共和党員ですが、民主党のケネディ家との深いつながりがあり、常にbipartisanship (バイパーティザンシップ=二党共闘)で難局を常に乗り切っていることを知っていれば決してパートナーシップとは聞き取りません。それに、my partnership always では「私のパートナーシップ」の内容が何もなく、意味をなしません。Progress over politics の “over” も意味を考えると “of” とはまったく違うことがわかります。また、be 動詞はなく、不完全文です。

最後の Who is your daddy, and what does he do? ですが、and は常に ’nd となってしまいます。これは英語環境に日常いる人にははっきり聞こえます。ところで、この最後の台詞の前半は特殊な英語であって普通は使ってはいけません。本当の意味は南都さんならわかりますね。

MWW

9:01 PM  
Anonymous Anonymous said...

Dr. Waterman、一番にお忙しい時期に丁寧にお答えくださってありがとうございます。そして、嫌な思いをさせてしまったみたいで、申し訳ありません。僕としては Dr. Waterman に回答してくれるよう暗に、そして半ば無理強いするつもりも何もありませんでした。でも、そのように感じられてもおかしくはないような物の言い方や態度を、僕は取っていたのでしょうね。すみませんでした。

実際には、僕は今回のような問いかけを不特定多数の人に向けてすることが多いのです。あちこちのサイトでやってきました。でも、誰かが少しでも反応してくれたことは全体の5%くらいであって、あとの95%は、僕が問いかけて終わりでした。このことは、僕が問いかけた場合だけでなく、他の誰が何を問いかけた場合でも同じようです。

ですから前回も今回も、僕は誰かが本当に回答してくれるとは思ってはいませんでした。Dr. Waterman にもそういうことは期待していませんでした。もちろん本当に誰かが何か反応してくれたら、それはすごくうれしいことですが、普通はそういう光栄なことは起こらないということはよくわかっております。

とはいえ、この種の問いかけを、たとえ不特定多数の人に向けて(しかも本当に答えてくれることは半ば諦めた上で)僕が問いかけたとき、D. Waterman が何かプレッシャーを受けているような気がしたりその他の何らかの理由であまりいい気分にはならないということでしたら、僕はこれからはこういうコメントは書かないようにしようと思います。「こういうコメント」というのは、具体的には、英語の基本的なことに関わるようなコメントや問いかけのことです。

嫌な思いをさせてしまって、ほんとにすみませんでした。

10:22 PM  

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