Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Friday, November 17, 2006

Take Nothing for Your Journey

旅には何も持って行ってはならない

〔けふのみことは(今日の御言葉) ルカ傳 9:3〕

旅のために何をも持つな、杖(つゑ)も袋も糧(かて)も銀(かね)も、
また二つの下衣(したぎ)をも持つな。」

これは、イエスが12人の弟子を遣わして「福音(「ふくいん」と発音)」(この教会用語は神の国が実現するぞとの「良い知らせ、 ギ evangelion」のこと、つまり福々しい音信)を伝えさせ、各地で病人を治させる際のものだから、私が明日早朝から旅に出ることとは違う。だから、今回もこじつけ。しかし、何だかんだと言っても、聖書のお話を紹介していることには違いないので、細君に「コンピュータで遊んでばかりいないで勉強しなさい!」とは叱られずにすむ。

だから、(何が「だから」だ?)コンピュータも今回持って行きません。腰が悪い人の荷物も持つので無理なのです。こちらの時間の水曜日(22日)朝まで、アクセスしません。ご了承ください。

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そんな訳で、一つ置き土産。

Wikipedia について聖書学者が、ペテンだの気違いだのと言っています。確かに、専門家にとって問題なのは、彼の言うように匿名性です。専門家が、専門のことを述べる際は実名を明かすべきです。(実名が分かるとたいてい連絡先は分かります。)しかし、私も私の weblog へのコメントは匿名でかまわないと匿名を勧めているように、匿名による匿名の世界があってよいと思っています。

専門家は、自分の専門については「強い」訳(あるいは筈)ですから、名前を隠すのは卑怯ですが、専門以外のことを誰でも意見として述べられ、それぞれの専門家とコミュニケーションできるということは、実は当の専門家のためになることのような気がしています。Wikipedia 大いに結構。ただし、鵜呑みは確かに危険です。ずいぶん間違いや偏向的な記事があります。以前にも述べたかもしれませんが、Wikipedia に載っている私の後見人的なある新約学者(学校の先生として習ったことはないが今最も私を引き立てていてくださる方)の記事も、私から見ればひどいものだし、日本語 Wikipedia の「史的イエス」の例も前に書きましたね。しかし、専門家が書いた Encyclopedia でも、ひどい記事はひどいのです。耐えがたかったら、自分で Wikipedia を編集すればいい。

考えてもご覧なさい。Wikipedia ほど鷹揚な百科事典がどこにありますか。専門家が書いた明らかな誤りを出版社に伝えても、次版で直すどころか「なしのつぶて」が多いのです。その点、Wikipedia は民主的でいい。読むだけでなく、書くことも、訂正することもできる。

それでは、また来週!

--- ところで、えーと、下着二つを持つなということは、一つは着て、一つの替えを持って行くのはいいのかな……ということは、お風呂に入ったとき洗って干しておけばいいか、……でも、室内係のメードさんが見てウワッと驚かないかな、うーむ。

下の記事は明日行く SBL の Forum にあった記事です。Enjoy!
http://www.sbl-site.org/Article.aspx?ArticleId=602

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