Dr. Waterman's Desk

An old desk of an American theologian ("日本語" speaker) / Check out another blog please "Comments by Dr Marks"

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American citizen but a foreign native born in southern Germany, raised in northern Japan. He holds a Ph.D. degree in biblical theology (Center for Advanced Theological Studies, Fuller Theological Seminary). Dr. Waterman mainly lives in Los Angeles, California. He studied various subjects (philosophy, sociology, etc.) and languages in Japan and in America (Hirosaki University, University of Tokyo, Fuller Theological Seminary, and other institutions). Email: markwaterman(at)fuller(dot)edu. Some call him "Dr. Marks".

Monday, August 20, 2007

Christian Churches Offer Sanctuary for Illegal Immigrants--Is It Biblical?

キリスト教会が不法移民をかくまうのは聖書的か

今、シカゴやLAの教会が<政治的に>そして組織的に不法移民をかくまおうとしている。確かに、聖書には逃れの町の記述はあるが、この件では聖書的でないというのが私の考えだ。これは、カエザルの領域への教会の越権であり、神のことではないというのが理由だ。

このエルヴィラ・アリヤーノというメキシコ女性の場合は、不法移民の権利の象徴になったというよりは、私の見たところでは、札付き不法移民の象徴となったといったほうがよいように思う。それでも、最長20年の刑に処せられる可能性もあったのに、単なる強制送還なら御の字ではないかとも思う。

本来、この女性のような反抗的な行動や犯罪(諸書類の偽造)を犯していなければ、息子と共にアメリカに滞在できる可能性はあった。実際の数は公表されていないが(というより数え切れないのかもしれないが)、多くの不法移民の母親あるいは父親とアメリカ生まれの子供たちは平和に(?)アメリカで暮らしており、余裕ができると一定の罰金を払って正規の滞在手続きをとっているのである。(この子たちは、米国の出生地主義国籍法により、自動的にアメリカ市民なので親の手続きだけすればよい。)

このような女性の行動と存在は、実際は、穏健に合法的にアメリカに同化しようとしている「元」不法移民にとっては、迷惑な行動と存在であることを知らなければならない。そのうち、この種のニューズは日本に誤って伝えられるかもしれないので、今ここに日本語で書いている。逃れの町を気取っている教会は今のところ極少数であるし、これ以上増えることもないだろう。

しかし、この女性また入ってくるだろうな。浜の真砂と…。

4 Comments:

Blogger SHIRO said...

アメリカってつくづく懐が深いですね。キリスト教の精神が根付いているからなのでしょうか?まあ、今回のような確信犯は居るにせよ、懐の深い国で居続けて欲しいなあ、アメリカには。サンディエゴの空港で何の気なしに食べたハンバーガーの美味しさが甦ってきました(じゅる)。

1:11 AM  
Blogger Mark Waterman said...

Linus さん

コメントありがとうございます。そうなのです。実際の運用はいたって緩やかで移民官が個別の状況に応じるわけですが、彼女の場合は特殊でした。

いくつも偽造書類を作るは、喚問に応ぜず教会に閉じこもるは、挙句の果てに不法移民の権利(←法を破る権利のようですが)を公然と主張しだした。しかし、ひょっとしたら、教会の誰かが入れ知恵した可能性もあります。

後日談ですが、KTLAのネット投票では、今回の移民局の措置に77%が賛成、逆に言えば23%は反対なので、「何でもある」これがアメリカかもしれません。後、昨日のニュースですが、ある高校教師が、今回の移民局の措置に反対して9月の新学期からの登校を拒否しよう、すなわち生徒にサボり(ditch)を勧めましたが、生徒の父母も生徒たちもみんながブーでした。

メキシカンの間でも、彼女は余計なことを派手にやってくれるという非難の声のほうが大きいようです。実際、後10年かそこらすぎたら、アメリカ国籍の息子が正規に母親を呼ぶでしょう。そのときになって、前科を持ち出されてヴィザを拒否されなければいいのですが。

MWW

7:29 AM  
Blogger SHIRO said...

77%は賛成でホッとしました。でも窮地に陥ってわらをも掴む思いなのは分かりますが、周囲が見えていないと言う事は恐ろしい事だと分かりました。ましてや教会などが絡むと誠にややこしい事に。やはり事を起こしたら、ちょっと立ち止まって考える時間も大事だなあと痛感しております。我が身に立ち返ってみれば、こうして何のご縁か、(ネット上ではありますが、)日本語で分かち合える先生がいらっしゃってくれて、良かったなあ。ボクはアメリカで禁止されている眠剤を飲んでいるので、当分アメリカには行けそうにありません(涙)。

5:52 AM  
Blogger Mark Waterman said...

Linus さん

どんな薬よりも「時間が癒す」という考えがあるように、入国制限も時が経てばいいかもしれません。何も言われなかったら、観光客に混じってフリーパス。何か言われたら、大昔のことでもう長い間やっていないとか弁明する。(しかし、入国の際にパスポートを見る係官の胸三寸なので、賭けは賭けなのですが。)

お母さんの病気は速やかに癒されるように祈っています。コメントありがとうございました。

MWW

7:55 AM  

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